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新潟日報「みんなの診察室」に津吉医師の寄稿記事が掲載されました

新潟日報の「みんなの診察室」に整形外科 津吉秀樹医師の寄稿記事が掲載されました。

詳しくは、新潟日報デジタルプラスをご覧ください。

https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/135754

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掲載内容はこちらです ↓

「読者質問」
半年前から、腱鞘(けんしょう)炎になり、整形外科に通院しています。治らないため、主治医からは、手の外科の専門外来がある病院で、腱鞘切開の手術をした方がいいと言われました。手術で腱鞘炎は良くなるのでしょうか。(新潟市・17歳)

「津吉医師回答」
<手術は局所麻酔で対応>
腱鞘炎は手術で良くなると思います。腱鞘炎は正式な医学用語の病名で、一般的によく知られています。腱鞘炎は、腱(関節を曲げ伸ばしする筋(すじ))の鞘(さや)(腱が通るトンネル)が炎症を起こしている状態です。
 腱鞘炎の原因としては、手や手首などの使い過ぎが多いです。腱が動くことで摩擦による炎症を起こし、トンネルの壁が厚くなり、痛みが出ます。そのままにしておくと、狭くなったトンネルを腱が無理に通ることになり、さらに炎症が増すため、治りにくくなります。
 手首の親指側が痛くなる腱鞘炎は「ドケルバン病」と呼ばれます。指の腱鞘炎は、指の曲げ伸ばしによって、カックンと跳ねるような現象を起こすことがあるので「ばね指」と呼ばれます。
 患部を安静にすることで治ったり、症状が一時的に軽くなったりすることもありますが、仕事や勉強などで手を休めることがなかなかできない患者さんも多くいます。
 その場合は、炎症を抑える「ステロイド」の局所注射か手術をします。注射は効果が切れると再発することもあります。注射後もすぐ痛くなる場合や、すっきりと治したい場合は、手術をお勧めします。
 腱鞘切開は、腱鞘を広げる日帰り手術で、局所麻酔で10分程度で終わります。

★新潟日報朝刊2022年11月7日付掲載

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