スタッフ
長谷川 伸
役職:副院長・腎臓内科部長
卒業年:昭和62年
資格:日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、
ICD制度協議会認定感染制御医、日本医師会認定産業医
藤村 健夫
役職:腎臓内科部長
卒業年:平成13年
資格:日本内科学会認定内科医、心療内科専門医・登録指導医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師会認定産業医、医学博士
診療内容、診療実績等
高血圧・腎臓・透析外来診察状況
高血圧症および腎臓病(腎炎由来の腎臓病のほか、他疾患(糖尿病・賿原病等)からの腎障害)の程度に応じた治療を中心に診療を行っています。最近は糖尿病の合併症の1つである糖尿病性腎症が多いです。当科に紹介されてくる時点ではすでに腎機能が大幅に低下していることがほとんどですが、糖尿病の明らかな合併症が認められない初期の段階で、尿中微量アルブミンの測定を行うことは、腎障害重症化予防のタイミングとして重要です。
もし陽性と判断された場合は、この時期に血圧や糖のコントロールを厳密に行うことは大切で、そこを怠ると不可逆的腎障害をおこし、さらには腎不全状態に進んでしまいます。腎不全状態が進んで機能が廃絶した場合は、透析治療が必要となります。当院は、柏崎・刈羽地区唯一の透析施設(52床)をもち透析導入および維持血液透析・腹膜透析を含む幅広い血液浄化治療法も行っています。
診察実績
透析医療における大規模災害対策感染対策
これまで、大規模地震災害(新潟県中越・中越沖地震)を2度透析施行中に経験しました。透析施設として被災・支援側の両者を経験した施設として、その被災経験から今後の透析医療の災害対策のあり方に関して分析・検討し、講演および著書による啓蒙活動にもつなげて来ました。日本農村医学会学術総会(2008年)では、「大規模地震災害が血液透析患者に与える影響 各種血液生化学的マーカーの変動および臨床症状について」を発表し、その後同論文も評価されました。又、院内感染症対策にも力を入れておりますが、2020年の新型コロナウイルス感染症をはじめ、新興・再興感染症対策も常に新しい情報を入手し対応をup to dateしています。
透析治療を担うスタッフへの教育指導状況
透析治療は医師、看護師、臨床工学士のチームワークが重要です。全体のチームの力の向上、すなわち診療技術力の向上に直結する研究、論文発表および学会活動も積極的に行っております。
当科における今後の展望
2010年から腎臓病の診察・治療に加えて予防の観点からも、近年増加している慢性腎臓病対策として、高血圧症、高脂血症、糖尿病、心臓病、総脈硬化症、貧血、メタボリック症候群との関連についても市民の方々にも関心を持っていただくための啓発活動として慢性腎臓病(CKD)市民セミナーを開催して来ました。今後も取り組んでいく予定です。
施設認定
日本透析医学会教育関連施設