- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
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年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 216 | 89 | 95 | 194 | 272 | 439 | 1108 | 1345 | 1516 | 514 |
高齢化率が30%を超える柏崎市に立地する病院なので、高齢の入院患者さんが多いのは表にお示しした通りです。
一方、当院は柏崎地域で唯一、一般の小児疾患患者の入院を受け入れている施設ですので、小児の入院患者さんが多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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血液内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130010xx97x2xx | 急性白血病に対する化学療法(輸血あり) | 10 | 56.60 | 40.13 | 0.00 | 62.60 | |
130030xx99x30x | 悪性リンパ腫に対する化学療法 | 10 | 8.40 | 17.10 | 0.00 | 67.60 | |
030400xx99xxxx | めまいに対する治療 | – | – | 5.10 | – | – | |
130030xx99x00x | 悪性リンパ腫に対する治療 | – | – | 10.01 | – | – | |
130170xxxxxxxx | 血友病に対する治療 | – | – | 11.32 | – | – |
血液内科では、白血病・リンパ腫・多発性骨髄腫などの造血器腫瘍の患者さんを主に診ています。
最近は化学療法が外来で行われるようになったこともあり、入院患者はそれ程多くありません。
呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 47 | 30.30 | 20.92 | 2.13 | 84.30 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 | 37 | 23.35 | 19.06 | 5.41 | 74.35 | |
040120xx99000x | 慢性閉塞性肺疾患 | 29 | 20.14 | 13.63 | 6.90 | 77.62 | |
040040xx9900x | 肺の悪性腫瘍 | 23 | 18.91 | 14.58 | 8.70 | 80.26 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | 19 | 14.32 | 12.58 | 0.00 | 84.05 |
誤嚥性肺炎は、基礎疾患や高齢による嚥下機能の低下が原因で発生することが多い病気です。地域がら高齢者が多く、また高齢者ほど重症になりやすいため、平均在院日数は長めになっています。
また、肺癌の抗癌剤治療も多くなっています。当院では外来でも化学療法を行っておりますが、通院困難でなどにより、入院加療となった場合は癌患者さんの痛みが和らぐようにつとめています。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査 | 83 | 4.06 | 3.01 | 0.00 | 68.94 | |
050130xx99000x | 心不全 | 60 | 25.83 | 17.66 | 3.33 | 84.48 | |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈形成術等手術 | 31 | 4.97 | 4.47 | 0.00 | 72.32 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈形成術等手術 | 25 | 14.88 | 12.52 | 0.00 | 64.76 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 17 | 20.94 | 20.92 | 0.00 | 86.71 |
循環器内科では狭心症や心筋梗塞に対する心臓カテーテル治療の為の入院および、治療前治療後の心臓カテーテル検査のための入院が多いです。また、近年の傾向でもある高齢者の心不全の入院治療の割合も多かったようです。
消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管結石・胆管炎に対する結石除去術等手術 | 83 | 15.28 | 10.08 | 0.00 | 75.37 | |
060020xx04x0xx | 早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術 | 60 | 10.93 | 8.52 | 0.00 | 74.57 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 | 27 | 10.93 | 8.93 | 0.00 | 65.74 | |
060335xx97x00x | 胆のう炎に対するドレナージ術等手術 | 25 | 19.80 | 17.12 | 0.00 | 73.68 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 24 | 36.29 | 20.92 | 8.33 | 84.17 |
当科では、胆石や腫瘍による閉塞性黄疸や胆管炎が最も多い症例です。胆管に詰まった石を取り除いたり、黄疸や胆管炎を発症した際に、胆管にチューブを入れたりといった治療を内視鏡を用いて行います。また、内視鏡が困難な場合は経皮的に行う場合もあります。年々増加傾向にあります。
胆のう炎も胆管炎と同様に、胆のう内に内視鏡や経皮的にチューブを入れる治療を行います。
早期の胃癌に対し内視鏡を用いて手術を行う粘膜下層剥離術(ESD)の症例も昨年同様、上位の結果となっています。
嘔気・嘔吐を伴う腹痛や下痢・下血を呈する虚血性腸炎にて緊急入院される症例が昨年より多い結果となっています。
内分泌・糖尿病内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 14 | 20.71 | 20.92 | 0.00 | 85.00 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | – | – | 12.58 | – | – | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡の治療 | – | – | 13.50 | – | – | |
100393xx99xxxx | その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害の治療 | – | – | 10.03 | – | – | |
180010x0xxx0xx | 敗血症 | – | – | 19.01 | – | – |
当院は地域の基幹病院であり、その中で内分泌・糖尿病内科の専門だけではなく、一般内科患者を診る機会も多く、高齢化社会を反映して必然的に誤嚥性肺炎や尿路感染症、心不全等の入院が多くなっています。
その他、専門である2型糖尿病の教育コントロール入院や合併症をもった2型糖尿病患者のコントロール治療のための入院が多くなっています。
腎臓内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性腎不全 | 39 | 22.00 | 12.05 | 5.13 | 73.33 | |
110280xx02x1xx | 慢性腎不全に対するシャント造設及び人工透析療法 | 20 | 50.25 | 35.72 | 5.00 | 67.90 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 19 | 25.00 | 20.92 | 0.00 | 85.37 | |
050130xx99000x | 心不全 | 19 | 17.63 | 17.66 | 0.00 | 81.95 | |
110280xx02x00x | 慢性腎不全に対するシャント造設 | 14 | 15.07 | 8.75 | 0.00 | 66.14 |
腎臓内科では慢性腎臓病(CKD)の重症度に応じた治療を行っています。一般的に、加齢とともにCKDの割合は増加し、また重症度も上昇するとされています。外来通院のCKD患者も高齢化の傾向です。このような状況の中、第一位は慢性腎炎症候群、慢性腎不全でした。腎臓内科では、CKD患者に合併した腎疾患以外の疾患にも積極的に対応しています。例年通り、CKD患者の高齢化とも関連した心不全と誤嚥性肺炎が多い結果となっています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140010x199x00x | 新生児疾患(低出生体重児以外) | 29 | 7.21 | 6.17 | 3.45 | 0.00 | |
140010x299x0xx | 新生児疾患(低出生体重児) | 17 | 9.76 | 11.32 | 0.00 | 0.00 | |
040100xxxxx00x | 喘息 | 14 | 5.29 | 6.62 | 0.00 | 5.07 | |
030270xxxxxxxx | 上気道炎 | – | – | 4.96 | – | – | |
140010x199x1xx | 新生児疾患(低出生体重児以外) | – | – | 11.34 | – | – |
当院の小児科は、一般小児科の入院のほか、平成29年度からは新生児関連の全ての入院も取り扱っています。
当院で入院管理を行う新生児は、軽症の一過性多呼吸、低血糖、新生児黄疸、軽度の低出生体重児などであり、重症の新生児はNICU(新生児集中治療室)を有する高次病院へ新生児搬送しています。
一般小児科については、例年通り、気管支喘息、肺炎、上気道炎などの呼吸器疾患、胃腸炎などの消化器疾患、熱性痙攣やてんかんなどの神経疾患などが入院しました。
なお、平成30年9月の病棟再編により、一般小児科は包括評価の対象にならない地域包括ケア病棟に入院することになりました。このため、表の一般小児科疾患は平成30年4月から8月までの患者数となります。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニアに対する手術 | 70 | 5.24 | 4.96 | 0.00 | 69.41 | |
060335xx02000x | 胆のう炎に対する腹腔鏡下切除術 | 54 | 7.04 | 7.30 | 0.00 | 60.96 | |
060035xx01000x | 大腸がんに対する切除術 | 28 | 14.21 | 15.30 | 0.00 | 73.86 | |
060020xx02x00x | 胃がんに対する切除術 | 23 | 16.91 | 16.49 | 0.00 | 70.22 | |
090010xx01x0xx | 乳がんに対する切除術 | 23 | 10.43 | 10.59 | 0.00 | 69.48 |
柏崎市の受診動向は、市内完結率80.3%、救急搬送完結率98.7%であり、市内で複数外科医が常勤する唯一の病院として、外科的疾患や手術のほとんどを当院が担っています。
手術は、胆石症や大腸がんが増加しており、腹腔鏡手術にも対応しています。がんの抗がん剤治療や緩和治療も行っています。虫垂炎は、可能であれば薬物にて治療し、炎症が落ち着いた時期に小さい手術創で行う腹腔鏡手術を行っています。
その他、消化管穿孔や腸閉塞症の対応も行っています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 外傷性頭蓋内損傷に対する血腫除去術等手術 | 20 | 13.10 | 9.69 | 5.00 | 72.95 | |
010060×2990401 | 脳梗塞に対するエダラボン投与 | 15 | 21.33 | 16.18 | 0.00 | 75.40 | |
010040x099000x | 脳内出血 | 14 | 22.21 | 18.72 | 7.14 | 69.79 | |
010060×2990211 | 脳梗塞(リハビリテーション実施、不整脈の合併症あり) | 11 | 26.36 | 18.38 | 18.18 | 87.09 | |
010060×2990411 | 脳梗塞に対するエダラボン投与(不整脈の合併症あり) | – | – | 18.22 | 11.11 | 77.56 |
脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍の患者さんを診ています。当院には回復期リハビリテーション病棟があり、急性期治療が終了すると、転院せずにリハビリテーションを継続することができます。その結果、平均在院日数が全国平均よりも長くなっています。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120140xxxxxxxx | 流産 | 26 | 2.04 | 2.45 | 0.00 | 35.65 | |
120060x01xxxx | 子宮筋腫に対する子宮全的術 | 23 | 11.09 | 9.87 | 0.00 | 47.87 | |
120165xx99xxxx | 妊娠合併症等 | 16 | 10.13 | 11.8 | 0.00 | 31.25 | |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 | 16 | 21.06 | 19.69 | 12.50 | 32.50 | |
12002xxx99x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 | 11 | 17.00 | 9.01 | 0.00 | 79.18 |
妊娠の10%は流産に終わります。喘息など合併症があり近医から紹介されて来る方が増えています。妊娠高血圧症候群や切迫早産での紹介も年々増加して来ました。症例によりNICUを有する病院と連携して管理しています。婦人科では良性疾患が中心ですが、当院でも初期の悪性腫瘍手術の他、抗がん剤治療や緩和ケアにも取り組んでいます。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0x | 白内障、水晶体の手術(片眼) | 142 | 3.62 | 2.84 | 0.00 | 78.20 | |
020160xx97xxx0 | 網膜剝離に対する手術(片眼) | 16 | 3.75 | 9.75 | 0.00 | 65.75 | |
020200xx9710xx | 黄斑円孔・網膜前膜に対する手術(白内障手術同時施行) | 12 | 4.75 | 7.05 | 0.00 | 71.42 | |
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症に対する手術(片眼) | – | – | 7.52 | – | – | |
020200xx9700xx | 黄斑変性症に対する手術 | – | – | 6.55 | – | – |
眼科の入院は、ほとんどが手術目的の予定入院です。最も多い症例は白内障で、全体の8割以上を占めています。
その他の入院としては、黄斑円孔や網膜前膜といった加齢に伴う疾患が多くなっています。これらの疾患は白内障の手術も合わせて行う場合も多いです。
また網膜剥離は緊急入院となる場合が多く、患者さんのほとんどが入院日に即日手術施行となっています。
その他にも、糖尿病網膜症や網膜血管閉塞症など網膜疾患の入院があります。
入院される患者さんは、当科外来通院患者さんだけでなく、他院からの紹介で手術目的で来られる患者さんも多いです。また、これらの疾患は白内障とは異なり、放置することで失明の危険性がある重篤な疾患であり、治療に力を入れています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160760xx97xxxx | 前腕骨折に対する手術 | 95 | 5.79 | 5.68 | 0.00 | 66.63 | |
160780xx97xx0x | 手関節骨折に対する手術 | 76 | 6.41 | 4.13 | 0.00 | 46.32 | |
160800xx01xxxx | 大腿骨骨折に対する手術 | 74 | 27.05 | 26.30 | 17.57 | 84.86 | |
160690xx99xx0x | 胸腰椎圧迫骨折 | 58 | 19.41 | 19.61 | 3.45 | 77.48 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症に対する手術 | 35 | 28.03 | 24.26 | 0.00 | 75.51 |
主に急性期医療を担う病院であり、高齢者の骨折が多いため、当院の入院患者における診断群分類は、骨粗鬆症の三大骨折と言われる大腿骨近位部骨折、脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折、加えて上腕骨近位部骨折が多くなっています。大腿骨近位部骨折と脊椎圧迫骨折は回復までにリハビリを要します。
当院は回復期リハビリテーション病棟があり、リハビリを含めたトータルな術後管理を行っているため、全国平均よりも入院期間が長くなる傾向があります。
皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 蜂窩織炎 | – | – | 12.51 | – | – | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍に対する切除術 | – | – | 8.16 | – | – | |
080006xx97x0xx | 皮膚の悪性腫瘍に対する手術(悪性腫瘍切除以外のもの) | – | – | 10.44 | – | – | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | – | – | 8.98 | – | – | |
080040xxxxxxx | ウイルス性急性発疹症 | – | – | 5.95 | – | – |
皮膚悪性腫瘍に対し、術後のケアが必要であるため入院管理しています。皮膚感染症(細菌、ウイルス)で症状に応じて入院管理しています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991x0x | 前立腺針生検法 | 59 | 2.07 | 2.53 | 0.00 | 67.76 | |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺手術 | 52 | 8.31 | 8.65 | 1.92 | 73.94 | |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍に対する経尿道的手術 | 44 | 3.98 | 7.20 | 0.00 | 73.25 | |
11012xxx020x0x | 腎・尿管結石に対する経尿道的尿路結石除去術 | 37 | 4.54 | 5.62 | 0.00 | 63.43 | |
11012xxx040x0x | 腎・尿路結石に対する対外衝撃波腎・尿路結石破砕術 | 27 | 2.81 | 2.72 | 0.00 | 59.56 |
前立腺針生検、TUR-P、TUR-BT、TUL、ESWLが上位になり、手術症例の過半数を占めています。合併症が少なく、短期間で退院しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
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初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 63 | 17 | 10 | 19 | 5 | 28 | 1 | 8 |
大腸癌 | 17 | 22 | 29 | – | – | 54 | 1 | 8 |
乳癌 | 23 | – | – | – | – | 13 | 1 | 8 |
肺癌 | – | – | 15 | 35 | – | 38 | 1 | 8 |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
肺癌は呼吸器外科の常勤医がおらず、手術を希望される患者さんを他院に紹介しています。
一般的に癌は進行するほど治療が難しくなります。しかしながら、新たな治療法も出てきており、治療の選択肢が増えています。患者さんの状態に合わせて治療を行っています。
地域の基幹病院として、常に最新の医療を心がけ、これからも癌に対する治療を行っていきます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
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患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 25 | 16.20 | 56.52 |
中等症 | 141 | 23.70 | 79.38 |
重症 | 46 | 20.93 | 84.72 |
超重症 | 11 | 29.09 | 85.45 |
不明 | – | – | – |
市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことを言います。重症度 軽症(0点)は平均年齢50歳代と若く、年齢が上がるにつれて中等症、重症と上がっています。軽症から重症までは平均在院日数が延びていきます。
成人市中肺炎ガイドラインでは、軽症の患者さんは外来治療となっています。しかし実際は基礎疾患がある患者さんは重症化する可能性があり、その場合は軽症でも入院して治療を行っています。
脳梗塞の患者数等
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発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 124 | 45.58 | 75.86 | 12.88 |
その他 | – | – | – | – |
脳梗塞の患者さんはほとんど3日以内に入院されています。リハビリテーションが必要な患者さんは、病状が落ち着いた段階で回復期リハビリテーション病棟に転棟し、リハビリテーションを継続しています。そのため転院率は低くなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) | 20 | 0.00 | 16.80 | 5.00 | 68.75 | |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 16 | 2.13 | 2.56 | 0.00 | 69.56 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 10 | 2.60 | 1.50 | 0.00 | 70.60 | |
K596 | 体外ペースメーキング術 | 10 | 2.20 | 32.50 | 0.00 | 78.60 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | – | – | – | – | – |
循環器内科では虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術という心臓カテーテル治療の症例数が多くなっています。心臓カテーテル治療は、腕や脚の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。即日入院して緊急に行う場合や、検査から日数を空けて行う場合、検査して一旦退院してから再入院して行う場合など患者さんの状況に合わせて様々なタイミングで手術を行います。
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) | 58 | 2.02 | 7.81 | 0.00 | 74.31 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 56 | 2.43 | 12.96 | 0.00 | 76.61 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 55 | 2.69 | 14.85 | 5.45 | 72.25 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) | 38 | 7.34 | 14.34 | 2.63 | 72.61 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 29 | 3.17 | 4.86 | 6.90 | 70.69 |
当科では、早期の胃癌に対し内視鏡を用いて手術を行う粘膜下層剥離術(ESD)が最も多くなっています。この3年間では、毎年50~60件前後を推移しています。また、当院では胃癌のみではなく、食道や大腸の早期癌に対してもESDを行っています。
内視鏡的胆道ステント留置術は、胆石や腫瘍などの要因により胆管が狭くなり、黄疸や胆管炎を発症した際に、内視鏡を用いて胆管にチューブを留置し胆汁の流れを良くする手術です。さらに、内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの)は、]黄疸や胆管炎の原因である胆管に詰まった胆石を取り除く手術になります。
内視鏡的消化管止血術は、胃潰瘍などによる消化管出血に対し内視鏡を用いて止血を行う手術です。
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除(EMR)(長径2cm未満)は、大腸ポリープに対して内視鏡を用いて粘膜下層の深さで切除を行う手術です。
腎臓内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 39 | 1.38 | 1.31 | 0.00 | 66.85 | |
K610-3 | 内シャント又は外シャント設置術 | 33 | 13.48 | 21.30 | 3.03 | 67.27 | |
K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | – | – | – | – | – | |
K6072 | 血管結紮術(その他) | – | – | – | – | – | |
K608-3 | 内シャント血栓除去術 | – | – | – | – | – |
シャントエコーによるシャント血管、血流評価法を導入したこともあり、狭窄を早期に発見し閉塞の合併を未然に防ぐべくシャント拡張術が増加しています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 65 | 6.77 | 4.34 | 0.00 | 62.65 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 44 | 1.43 | 3.27 | 0.00 | 71.20 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 28 | 1.07 | 2.43 | 0.00 | 64.93 | |
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 20 | 1.10 | 2.50 | 0.00 | 62.60 | |
K7193 | 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) | 20 | 8.25 | 12.25 | 0.00 | 75.45 |
当科では一般外科として、消化器と乳腺の手術・抗がん剤治療やがん終末期治療に携わっています。予定手術は検討会にて複数の医師で検討を行い、的確な治療を心がけています。手術数は胆石症・ヘルニア・乳がん・大腸がん・胃がんの順です。腹腔鏡手術にも積極的に取り組み、予定手術のみならず、急性期に対しても行っています。乳がんも症例を検討し、適応症例に縮小手術を積極的に行っております。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 20 | 0.20 | 23.50 | 5.00 | 78.25 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | – | – | – | – | – | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | – | – | – | – | – | |
K1642 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) | – | – | – | – | – | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | – | – | – | – | – |
脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍の手術を行っています。慢性硬膜下血腫穿頭洗浄術が20件と最多で、次いで脳動脈瘤頚部クリッピング術が5件でした。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K877 | 子宮全摘術 | 30 | 1.13 | 9.63 | 0.00 | 48.90 | |
K9091ロ | 流産手術(妊娠11週までの場合)(その他のもの) | 20 | 1.00 | 0.05 | 0.00 | 35.30 | |
K861 | 子宮内膜掻爬術 | – | – | – | – | – | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | – | – | – | – | – | |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) | – | – | – | – | – |
子宮や附属器(卵巣・卵管)の良性腫瘍手術が多く、また紹介患者を含め流産手術が次に多くなっています。昨年は胞状奇胎や子宮内膜増殖症などで子宮内膜掻把術をした方が見られました。統計から除外されますが最も多かった手術は帝王切開で85件でした。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) | 143 | 1.00 | 1.63 | 0.00 | 78.27 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) | 37 | 0.73 | 2.38 | 0.00 | 66.46 | |
K2682 | 緑内障手術(流出路再建術) | – | – | – | – | – | |
K275 | 網膜復位術 | – | – | – | – | – | |
K2821イ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(縫着レンズを挿入するもの) | – | – | – | – | – |
眼科では、白内障に対する手術である水晶体再建術が全体の8割以上を占めています。また、患者さんの希望によっては、入院せずに外来で白内障手術を行う日帰り手術も施行しています。
白内障手術を入院で行う場合、当院では月曜日の入院で3泊4日と、水曜日の入院で2泊3日とに分かれており、片目ずつ、1ヶ月の中で両目を手術される患者さんがほとんどです。
次に挙げられるのが、硝子体顕微鏡下離断術で、黄斑円孔や糖尿病網膜症、網膜剥離などの網膜・硝子体疾患に対する手術です。また、患者さんの状態によっては、上記の白内障手術と硝子体手術を同時に行う場合も多くあります。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) | 109 | 1.43 | 44.76 | 10.09 | 85.11 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) | 95 | 0.78 | 3.05 | 0.00 | 65.03 | |
K0821 | 人工関節置換術(肩,股,膝) | 74 | 1.70 | 36.95 | 0.00 | 76.39 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) | 64 | 1.38 | 20.17 | 0.00 | 62.44 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩,股) | 60 | 1.87 | 47.38 | 3.33 | 80.32 |
骨粗鬆症をベースとする高齢者の骨折に対する手術、加えて年齢を問わず外傷に対する骨折の手術が手術件数の上位になっています。
大腿骨近位部骨折に対しては人工骨頭挿入術、髄内釘などを用いる観血的骨折手術、橈骨遠位端骨折に対するプレート固定手術などが多く、また、その抜釘(骨内異物除去術)は骨折の手術が多い分だけ必然的に多くなります。
皮膚科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | – | – | – | – | – | |
K013-21 | 全層植皮術(25cm2未満) | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – |
悪性腫瘍、良性腫瘍、いずれも外科的切除していますが、創の大きさや部位に応じて植皮や皮弁による再建を行います
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8412 | 経尿道的前立腺手術(その他) | 48 | 2.21 | 6.88 | 2.08 | 73.96 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) | 46 | 0.98 | 4.46 | 2.17 | 73.76 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 36 | 0.03 | 2.94 | 0.00 | 63.53 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 34 | 1.26 | 2.41 | 0.00 | 63.82 | |
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 30 | 0.27 | 1.50 | 0.00 | 58.93 |
TUR-P、ESWL、ダブルJカテーテル留置、TUR-BT、TULが上位であり、手術症例の大多数を占めています。合併症が少なく、短期間で退院しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | 14 | 0.25 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
異なる | 25 | 0.44 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 22 | 0.39 |
異なる | – | – |
DICというのは播種性血管内凝固症候群のことで、本来は血管内では固まらないはずの血液が、何らかの理由で全身の血管内で固まりやすくなってしまい、そのために血管の内腔をふさいで血流を障害する、一方あちこちで血が固まるために血小板や血液凝固因子が消費されて減少し、出血しやすくなる、という非常に重篤な病態です。必ず基礎疾患が存在し、患者さんの病状が悪化していることを示します。
DICという診断がつく患者さんが多い場合は、それだけ重症の方が入院しているということに他なりません。
敗血症というのは血液中に細菌が入り込んで発熱などの症状を呈する病態で、血圧が下がって命にかかわる場合もある重篤な病態です。抗がん剤治療などで身体の防衛に必要な白血球が減ったときに起こりやすいので、重症の患者さんが入院していることを示唆します。
真菌症をいうのは真菌(カビの一種です。)による感染症です。タムシ、ミズムシなどの表在性真菌症は入院の対象とはなりませんが、肺真菌症とか真菌血症など深在性真菌症は入院治療が必要です。免疫力が低下した方に起こりやすい感染症です。
手術・術後の合併症がいくつか記載されています。このようなことが起こらないよう細心の注意を払っているのですが、ゼロにはできません。
手術に当たっては、患者さんに事前にリスクについて十分説明し、理解していただくよう努めています。
合併症を生じた場合には、その克服のために全力をあげて対応しています。
更新履歴
2019/09/30
「平成30年度 病院指標」掲載いたしました。