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診療科のご案内

放射線科

リニアック(高エネルギー放射線発生装置)の紹介

リニアック(高エネルギー放射線発生装置)

平成20年5月8日よりリニアック(高エネルギー放射線発生装置)が新しい装置に入れ替わりました。

リニアックは、高エネルギー放射線を利用してがんなどの治療を目的とした放射線治療装置です。現在のがん治療の大きな柱は、外科的手術、抗がん剤療法、放射線治療の3本です。この3本柱の特徴をいかし、各治療法を組み合わせたりすることで、より効果が上がるように工夫して治療していきます。

放射線治療は、一般的に化学療法よりも副作用などのダメージが少なく、手術のように(病気の)臓器の切除もしませんので、体にやさしい安心して受けられる治療のひとつと言われています。

治療の対象となる病気としては、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肺がん、乳がん、子宮がん、前立腺がん、悪性リンパ腫などがあります。また、骨などの転移の痛みを和らげたりなど、がんの(根治)治療ばかりでなく緩和医療などにも使われています。また、病気が小さくなることで狭窄などが改善して生活の質が良くなる場合もあります(食道がんでは、ご飯が食べられるようになったり、前立腺がんでは、おしっこが出やすくなったりします)。普通の放射線治療は、1回10~15分くらいで、週5回きていただき、4~6週間くらいかけて行います。特に入院の必要もなく、お家から通院治療できます。現在は装置の進歩で、正常な部位には、できるだけあたらないような工夫もされており、病気によっては、手術と治療成績が同じくらいのものもあります。

マルチリーフコリメーター

マルチリーフコリメーター

リニアックという名前の由来は、高エネルギー放射線(X線)を発生させるためには、電子などの物質を光の速さに近づけてタングステンなどの(ターゲット)物質にぶつける必要があります。電子などの物質を光の速さに近づける(加速する)には、非直線方式(円軌動など)と直線方式に大別されます。この装置は、直線方式(リニア)の加速装置(アクセレータ)を用いてX線を発生させるので、リニアックという名前になったようです。

この装置の特徴としては、マルチリーフコリメーターと言うものが照射口について、X線などがあたる範囲をハート型にしたり、矢印型にしたりとか自由に変えることができます。これにより、病気と同じ形にすることで、あてたいところに沢山あて、正常な部位にはできるだけあたらないようにすることが出来るようになりました。また、放射線のエネルギーの種類も増えましたので、体の表面付近の病気と中心付近の病気で適正なエネルギーを使い分けることができるようになりましたので更に治療効果が期待されます。

マンモグラフィ検査

H19年4月より、当院のマンモグラフィ装置(マンモトーム対応型)が新しくなりました。マンモグラフィとは、X線で乳房を撮影してがんなどを調べる検査のことです。

乳がんは、女性のがん罹患の第1位で、年間約3万5千人が発症し、約1万1千人が死亡しています。年齢調整罹患率は、この20年で約2倍になっており、今や女性の20人に1人の割合で乳がんにかかるといわれています。現在、厚生労働省の指針では、乳がん検診には乳房X線検査が原則となっています。

マンモグラフィは乳がんをはじめ乳房にできる病気のほとんどをみつけることができます。特に、しこりとしてふれることができない早期乳がんのサインである石灰化(砂粒のように見えるもの)を鮮明に写し出せるのが大きな特徴です。

また、乳房の全体像を1枚に写し出すので、左右を比較して診ることができます。過去の画像と比較しやすいため、組織の微妙な変化をとらえることができますので定期的な受診をおすすめします。

撮影装置(H19年4月1日更新)とMLO画像の石灰化

マンモトーム生検

マンモトームとは?

マンモトームシステム

乳がんかそうでないかの最終的な判断は、細胞診断(がんと思われる部分の細胞を採取して顕微鏡でみて診断する)でされます。その細胞を採取する装置のひとつにマンモトーム(商品名)があります。

マンモトームは、細胞を採取する優秀な装置のひとつです。(マンモトーム装置を使って細胞を採取することをマンモトーム生検といいます)

当院でのマンモトーム生検は、マンモグラフィ装置に細胞採取を行う時だけ(アタッチメントで)マンモトーム装置を取り付けて行います。

マンモグラフィ装置で乳房をステレオ(立体)撮影することにより乳がんと思われる部分の位置をより正確に把握することができます。

そのデータをもとにマンモトーム用の採取針を正確に進めることができるため、(メスなどで細胞を採るよりも)正確に採取できますし、5mm程度の切開のみで縫合の必要もなく、大きな傷跡も残りません。

また、細胞採取のための入院の必要も無く、外来で1時間程度で行えます。

マンモグラフィ検診施設画像認定

施設画像認定

平成21年1月1日、当院はマンモグラフィ検診精度管理中央委員会による施設画像評価においてA評価の認定を受けました。

マンモグラフィ検診施設画像認定証

デジタルガンマカメラ

当院は、平成3年に今の地に新築移転しました。地域の援助もあり、新たにガンマカメラによる核医学検査を始めました。その後、CT装置やMRI装置などの進歩により検査の多様化が進む中で、核医学検査だけは取り残されていきました。

旧ガンマカメラを15年近く使用してきましたが、装置の劣化と検査の多様化に対応するために平成17年11月より東芝製ガンマカメラ「E.cam」を導入することが出来ました。

ガンマカメラの特徴として、

  1. 従来の撮影を行うのにガンマカメラを2台備え、撮影時間を大幅に短縮することが出来ました。
  2. 画像データはデジタルデータのため画像の保存・加工・処理が簡単に行えるようになりました。
  3. ワークステーションにより、CT・MRIとの画像の重ね合わせ(FUSION)でシンチグラフィーを見やすくします。

特に、2.のデジタルデータによる画像の保存・加工・処理の影響は大きく、いろいろなソフトによって機能解析を行え、診断機能によって機能測定を数字・色などで表示して見やすくして、さらに経時的変化による観察も容易に行えます。これらのデータはパソコン上で操作でき、検査データさえあれば各施設で閲覧・処理もできます。

例えば、

  1. (1)脳血流シンチでは「eZIS・3Dsspソフト」により早期の認知障害(MCI)アルツハイマーの診断支援を「z-scoreによる数字」、「色分け」などで見やすくし、正常脳との比較を行います。
    さらに定期的に検査を行うことにより早期の脳障害を知ることが可能となります。
  2. (2)心筋シンチでは「QGSソフト」による心筋の壁の動きを心臓カテーテル法による左室造影(LVG)のように表示でき、拡張期・収縮期のボリュームデータや駆出率による左室能や冠動脈支配領域の心機能も数字と色による表示を行います。

機能解析ソフトによる表示例として

  1. 心筋シンチ(通常のSPECT画像・心臓カテーテルによるLVG・QGSによる心機能データ表示)
  2. 脳血流シンチ(脳血流SPECT画像・eZIS,3Dsspによる微妙な血流変化をZscoreにより表現)

通常の心筋スペクト

通常の心筋スペクト

QGSソフトによる心機能解析

QGSソフトによる心機能解析
心臓の拡張期・収縮期のボリュームデータと駆出率を表示できます。
心不全による心機能低下をシンチでスクリニングできます。

心臓カテーテルによるLVG

心臓カテーテルによるLVG

QGソフトによる心機能解析データ

QGソフトによる心機能解析データ

脳血流シンチでは脳のダメージにより早期に集積に変化が表れます。

eZISによる早期の血流低下

eZISによる早期の血流低下

3Dsspによる脳の血流低下

3Dsspによる脳の血流低下

色は赤いほど正常脳とかけ離れている。SPECTでは発見出来なかった、変化を表現している。
MRIやCT画像と比較することにより脳萎縮などの解剖学的変化との区別が出来ます。